日蓮大聖人の仏法を考える
Sunday, March 2, 2025
象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば
(2016年8月8日)
~天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。~
日本国憲法前文にもありますが、「信頼」という言葉が天皇陛下のおことばの中にも出てきました。陛下も信頼の世界を築こうという思いがあるのではないでしょうか。(注:「信頼ト敬愛」は昭和天皇の人間宣言にも見られるそうです。)
「大石寺法門 川澄勲著 オレンジ出版発行 発刊に寄せて」より引用。
~日蓮が説いたものは宗教そのものではなく、信不信の枠を超えた仏法という思想であり、それは人間と人間を真の「信頼」でつなぐ大思想であり、したがって信仰や信心にのみ結びつける今日の大石寺のやり方は、日蓮の真意に大きく反している~
「法華ごころ 山上弘道著 興風談所発行」より引用。
~そして、大聖人は着飾りもせず、はったりもみせず、淡々としかし力強く生涯語り続けられた。「人が幸せになる道は、利根や通力ではない。信の一字----お互いボンクラ同志であるけれども、共に妙法の当体であることを信じ合い、強い信頼を築くことである」と。~
ついでながら、終わりに
~そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ~
とお話しされました。
天皇が元首かどうかは諸説ありますが、憲法に定めはありません。しかし、憲法を改正して天皇を元首にしようという勢力はいます。先の言葉は、彼らに対して鉄槌を下されたように感じました。
天皇皇后両陛下御結婚満50年に際して(平成21年)の宮内記者会代表質問にも以下のようにあります。
~なお大日本帝国憲法下の天皇の在り方と日本国憲法下の天皇の在り方を比べれば,日本国憲法下の天皇の在り方の方が天皇の長い歴史で見た場合,伝統的な天皇の在り方に沿うものと思います。~
まあ、大日本帝国憲法下の元首に戻したいと思っている人たちは少ないのでしょうが。