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君の膵臓をたべたい

生きるっていうのはどういうこと?

「生きるっていうのはね。誰かと心を通わせること。そのものを指して生きるっていうんじゃないかな。誰かを認める。誰かを好きになる。誰かを嫌いになる。誰かと一緒にいて楽しい。誰かと手をつなぐ。それが生きる。自分一人だけじゃ自分がいるって分からない。他人(ひと)との関係が生きてるってことだと私は思う。私の心があるのはみんながいるから。私の身体があるのはみんなが触ってくれるから。だから人が生きてることには意味があるんだよ。自分で選んで、君も私も今ここに生きてるみたいに」

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生きてますか?​

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他人に興味がなく、本ばかり読んでいた主人公と正反対の性格のヒロイン。

誘われてヒロインの家を訪れたけど、彼女のいたずらが原因で家を飛び出す主人公。そこに(ヒロインの元カレ)学級委員長が待ち構えていた。殴られる主人公。そこへ彼女が追いかけてきて。委員長とヒロインのやりとり。

咲良?どうしてそんな奴のこと?

「そんな奴って。どういうこと」

 

そいつが桜良に付きまとってウザいから。やっつけてやったんだよ!

 

「まさか自分のほうが上だとでも思っているの。最低。私もう隆弘のこと嫌いになったから。二度と私と私の周りの人達に何もしないで」

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人を見下すなんてしょっちゅうだけど。。本当は上も下もないのだと気づかされました。みんなちがって、みんないい。ということでしょう。

一時期の「勝ち組」「負け組」も。勝利なんて言葉、何とか学会は好きそうですが。人生に勝ちも負けもなく、すべて自分が選択した結果だと、自分の人生に責任を持つのが仏法的生き方かな

​この作品は、主人公が成長(変化)していく様や、やり取りがいい。エンドロール後のやり取りも意味深でいいですよ。

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後年、見直してたら出だしにもいい言葉がありました。

「たとえば君にも死ぬまでにやりたいことはあるでしょう?」

なくはないかな。

「でも今それをやってないじゃん。もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ。きっと。一日の価値は全部一緒なんだから。何をしたかで私の今日の価値は変わらない。私は、こうやって普通のことをしてるのが楽しいの」

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「桜が春に咲く理由。知ってる?桜は散ってから実はその三か月後には次の芽をつけるの。暖かくなるのを待ってそれから一気に咲く。桜は咲くべき時を待ってるんだよ。素敵じゃない?」

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この作品には法華経に通じるものがたくさんあるのではないかと。自分だけではなく周りとの関係を説く法華経。時を待つ。時を習う。諸法実相。

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